ギター

どうした!エド・シーラン!曲のキーがおかしい!?

こんにちは、ヤマトです。

今日はリアルタイムでマニアックなトピックを取り上げたいと思います。

僕はエド・シーランの大ファンで、よくエド・シーランの曲をカバーさせてもらっています。

2024年の来日公演にもいきましたし、YouTubeミュージックでは全世界4億人あまりの視聴者の上位0.01%に入るほど聞いています。

そんな僕がめちゃくちゃびっくりしたことを書きたいと思います。

最近エド・シーランがドイツのハンブルグでライブを行いました。

「=」をリリースと同時に始まった+-=÷x(マスマティックス)ツアーの中で訪れたようです。

最新アルバム「Play」の中からシングルカットでリリースされている3曲全ても演奏したようです。

その映像をアップロードしているファンの方が多くいました。

SNSにアップロードすること自体は問題ないため、本人もしばしばInstagramのストーリーでメンションなどをしています。

そこで僕が気になったのは曲のキーが違うという点です。

具体的にどう違ったのかを説明していきますね。

キーとは

音楽におけるキーについて、めっちゃ簡単に説明します。

キーとはその曲が主に使う音のグループと、その中心となる音(主音)のことです。

この曲のキーはGですと言えば、G(コード)が中心となってできている曲なんだなとなるわけです。

カラオケでキーを上げ下げする機能があると思いますが、自分の歌いやすいキーに調整するためのものです。

例えばG、つまりソがキーだと高くて歌いにくい場合は、F、つまりファに下げるというわけです。

通常のライブでのキー

エド・シーランは音に対するこだわりはかなりあるように感じます。

とりわけキーなどにはうるさい(いい意味で)イメージです。

現在は裏方のメンバーに任せていますが、デビュー当時は自分でチューナーを曲ごとに使ってチューニングをしていました。

カポを付け替えただけで、チューニングし直すほどのこだわりでした。

そのため現在でも曲のキーは可能な限りアルバム通りにしています。

Shape of Youはキーを大幅に変えていますが、リリース当初から一貫してAmというキーで歌っています。

ライブだと声が高くて出にくいということもありますが、頑なに変えないイメージです。

今回のハンブルグでのライブのキー

そんなキーを滅多に変えないエド・シーランですが、ハンブルグでは全て通常よりも全音下げた状態で演奏していました。

1曲目のCastle on the Hillから最後のBad Habitsまで全てにおいて、キーが1つずつ下がっていました。

バンドの曲やキーボードを使う曲まで全て下がっていました。

なぜここまで僕が驚いているのか?

とはいえ、ライブで高い声が出にくいんだからそれくらいなんてことないんじゃ?と思うかもしれません。

しかしエド・シーランをずっと追っかけている?僕からすると異常事態です。

なぜここまで驚いているのかについて解説していきます。

バンドまで巻き込んでいる

まずはバンドのある曲でも下げているという点です。

バンドにはギター、ベース、キーボード、ドラム、ヴァイオリン(数曲のみ)がいます。

特にベースやキーボードはキーを変えるとコードそのものが変わってしまいます。

そのためキー変更はとても大変です。

マニアックな話をするとそのためにBlowという曲ではアルバムよりも半音あげていたのだと思います(アルバムは半音下げチューニングです)。

そこまでしてキーを変えていることにまず驚きましたが、バンドメンバーもプロです。

あっさりと対応するのはさすがプロです。

キーボードも変えている

キーボード?と思うかもしれませんが、エド・シーランはループペダルに録音する音の中に、キーボードを使っています。

わかりやすいのはShape of Youですね。

あのキャッチーなキーボードを録音して、ループさせているわけです。

このキーボードはエド・シーランがリアルタイムで弾いていますが、完全に弾いているわけではありません。

通常のキーボードの音の並びではなく、その曲のためだけに並び替えられています。

つまりドの音を押しても、ドの音はならないというわけです。

この動画では明らかに指一本で、隣の鍵盤を押すだけで、Shape of Youのイントロがなっていることがわかります。

このようにライブで演奏するキーボードを使用する曲はあらかじめ全て用意しています。

もちろんエド・シーランが操作しないと音はならないので、録音している音源を使っているわけではありません。

ただ、Shape of Youなどリリースから8年、Amというキーで演奏し続けていた曲のキーをわざわざGmに下げたのには驚きました。

こだわりといった意味でもそうですし、キーボードの音をこのためにわざわざ登録し直しているということなので、特に驚きました。

新曲まで下げている

何よりこれに驚いたといってもいいかもしれません。

最新アルバム「Play」からシングルとしてリリースされている3曲で最初にリリースされたのはAzizamという曲です。

4月の上旬だったと思います。

ということはわずか3ヶ月しか経っていないのに、キーボードも2つの音色を使うのに、キーを下げたわけです。

さらに最新のリリースのSapphireは、少し独特な音をキーボードで無理やり再生しているところがあります。

それのキーを変更してまで、キーを下げていました。

ここまでしてキーを下げたのにはどのような理由があるのでしょうか?

キーを下げた理由(考察)

なぜここまでしてキーを下げたのか、少し考察してみましょう。

体調、とりわけ喉の調子が悪い

一番考えられるのはやはり体調不良です。

エド・シーランは一度のライブで、最大で8〜9万人を動員します。

以前の大阪公演では1日に5万人、東京では2日で9万人を動員しています。

つまり体調が少し悪いくらいで、休むわけにはいかないほどの動員数があるため、キーを下げることで多大な損失を回避した可能性があります。

これについては完全な憶測ですので、はっきりとした情報は出ていません。

ただエド・シーランは過去に日本での公演を直前の骨折でキャンセルしたことはありましたが、滅多に公園をキャンセルしません。

過去にはライブ中に手を切る事故があっても応急処置をしてライブを続けたり、骨折していてもピアノを弾いてもらって歌うなど、ライブをキャンセルすることはなかなかありません。

そう考えるとひょっとすると体調が悪いけど、お客さんのためにと頑張った結果なのかもしれませんね。

天候が悪い日程もあった

ハンブルグの3日目はどうやら雨の中の開催だったようです。

そのためお客さんは皆んなカッパを着ていました。

またエド・シーラン自身もパーカーを追加で着て、雨による寒さから体を守っているようでした。

3日目が雨になることが予報でわかっていたため、あらかじめキーを下げて歌っていた可能性も考えられます。

もちろん憶測の域を出ませんが、可能性はあるかもしれませんね。

ただ以前にも雨の中のライブはありましたが、キーに変更はなかったので、可能性は低いのかなと思います。

ライブに飽きてきちゃった?

ライブに飽きた可能性はどうでしょうか?笑

エド・シーランにとってライブを演奏することは仕事であって、趣味ではありません。

そのため気が向かなくても、疲れていても演奏しなければなりません。

本人はこのことをストレスに感じることもあるようです。

ツアーを通して、全てのライブで演奏している曲もあります(Shape of Youとか)。

そういう曲に飽きてしまって、あえてキーを変更することで、少し違った楽しみ方をしているのかもしれません。

実は一部の曲はアルバムに入るときに少しキーが上がっている曲もあります。

デビューアルバム「+」の曲はそういう曲が多いです。

The A Teamはデビュー前はG#で演奏していましたが、アルバムではAのキーで収録されています。

You Need Me, I Don't Need Youも同様にキーが半音上がっています。

このようなこともあったので、キーが下がってその当時のニュアンスが出て、それはそれでファンとしては嬉しかったりもしています笑

エド・シーラン本人も似たような楽しみ方をしつつ、お客さんを楽しませているのかもしれませんね。

まとめ

エド・シーランのハンブルグでのライブのキーが下がっていたことについてまとめてみました。

なかなか言われないと気がつかないこともあったかもしれません。

エド・シーランはすでに残り2ヶ月ほどでツアーを終え、最新アルバム「Play」をリリースする準備が整っています。

もう残りわずかだからと今まで一度もライブで演奏してこなかった曲を演奏しています。

ファンとして今後もストレスなどで体調を崩したりすることなく、新曲をどんどんリリースしてほしいと思っています。

そして今回のキーを下げたライブも聴き慣れないキーですので、新鮮味があってとても好きです。

今回はマニアックな話題となってしまいましたが、たまにはこういうのもいいかなと思います。

マニアックではない、わかりやすい話題もたくさんありますので、他の記事も見ていただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

僕は普段YouTubeにエド・シーランのカバー曲を載せています。

奇しくも今回のハンブルグと同じキーでのカバーもありますので、よければご覧ください。

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